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上田通信第一弾



太鼓との出会いは高校時代。担任の先生に勧められ同好会を結成し、文化祭で演奏したのが初舞台ですね。 その翌年、1995年1月17日に阪神大震災大が起こりました。 たくさんのボランティアの方々に助けられる中で「今、自分たちに出来ることは何か・・・」と考え、激励演奏に行こうと避難場所に向かいました。
自分たちの演奏を聴き終えた後、涙と共に「ありがとう、あんたらの演奏聞いて、私らも明日からまた頑張っていけるわぁ」と声をかけてもらいました。
あの頃はまだ太鼓を始めたばかりだったので演奏するというより「叩く」事に必死でしたけど、演奏の上手い下手よりも一生懸命やれば伝わる。という事を実感しました。
この経験が、太鼓打ちを続けたいと思わせた最初のきっかけになりましたね。

もう一つ、そのときに太鼓を続けたいと思うきっかけとなったのは、やはり、「舞台に立って、拍手を浴びる」という事。目立ちたがりやった自分にとってはとても気持ちがよかったです。

太鼓は演奏者の個性を映し出す楽器、ある種「鏡」のよう。
音を鳴らすことは誰でも出来るのですが、演奏するというのはその人のセンスや感覚などがとても重要で、同じ曲を同じ太鼓で演奏しても演奏方法により、メロディアスにも、単調にもなる。そこに「楽器」としての「太鼓」の深さを感じます。

これからも、多くのアーティストの方々と色んな事を挑戦していきたいのですが、常に感じることは、やはり「人」だなということです。人と人とが演奏や表現をするので、たとえば即興演奏の場合、「枕」「つかみ」「くすぐり」から、どうボケるか、または突っ込むか、流すかで最後にどう「落ち」をつけるか、その瞬間で、アーティスト同士がどう会話を出来るか。 二度同じ空間での「音の会話」が出来ないので、この毎回違う掛け合いを皆様に楽しんで頂けたらと思っています。 歌舞伎との共演も同様に、毎回の掛け合いで、毎回違うものが生まれるので、本当に学ぶ事ばかりです。

「上田秀一郎」を一人でも多くの人に知ってもらえるように、まずは自分の表現力、技術力を高めていきます。